愛犬との旅行/犬種ごとの特徴と宿泊先選び
愛犬との旅行をお考えの方へ。愛犬と旅行したいけど中々できない、旅行に行きたいけど留守番させるのと旅行に連れていくのはどちらの方が犬に負担がかかるんだろう、思い出作りにはうってつけのイベントである”旅行”ですが、いざ実行しようと思っても、何に気をつけたら良いのだろう、何を準備すれば良いの、そんなことってありませんか。
本トピックスでは愛犬との旅行をより素敵な思い出にするために、様々な角度からどのような準備が必要なのか、まとめていきたいと思います。
前回は旅行中の愛犬のストレスを削減するためにどんな準備が必要か、犬がどんな時にストレスを感じてしまうのか、犬がストレスによりパニックを起こしてしまった時にどのような対処方法があるのか、を記事にしました。
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愛犬との旅行で気をつけること/犬のストレスをなくす方法
http://www.dogfood1.jp/topics/travel-with-dog/
今回のテーマは「愛犬との旅行で気をつけること/犬種ごとの特徴」です。犬には様々な犬種があるのは皆さまご存知かと思います。犬種ごとには歴史も、特徴も異なります。もちろん個体ごとの性格の差はありますが、このトピックスでは犬種の特徴を知り、その上で旅行中に何を気をつければ良いのかを見ていきましょう。
1.トイプードル
トイプードルってどんな犬?

旅行中どんなことに気をつけたら良い?
もともと狩猟やサーカス等で使役されていた歴史もあり、好奇心旺盛で活発な性格で、体力もあります。そのため運動不足やストレスがたまると、ゲージで暴れてしまう、吠える、ホテルや車内を荒らす、などの行動に出てしまうことがあります。 トイプードルと旅行をするのであれば、室内でまったり中心の旅行プランではなく、普段の生活と同等の運動量が確保できる、もしくはストレスを発散できる場所を旅行プランに入れてあげると良さそうです。最近の宿泊施設では、地域にもよりますが、ドッグランやドッグプールなどの設備の整った宿泊先もあり、活発な犬が楽しめる設備の整った場所もあります。 注意点はトイプードルの体格として体幹の重量に比べ、手足が細いという特徴もありますので、普段と違う運動をさせるときは骨折や関節炎などの怪我につながらないよう十分に配慮し、ハイジャンプなどの関節に負担のかかるスポーツではなく、走る、キャッチするなどトイプードルにあったスポーツを選ぶようにしましょう。 また、気をつけたいのが、犬の本能に加え、もともと狩猟犬として使役されていたこともあり、動くものを捕まえるのが大好きです。鳩や雀だけでなく、観光先での小動物を捕まえてしまわないように、目を離さないように注意する必要がありそうです。 また、くるくるの毛質で、ホコリやゴミを巻き込みやすいので、宿泊先に入る前にしっかりとブラッシングをしておく必要もありそうです。シャンプー・リンス・タオル・ブラッシングの忘れ物はないように準備しておきましょう。2.チワワ
チワワってどんな犬?

旅行中どんなことに気をつけたら良い?
小さいため、キャリーバッグに入れての移動などに手間がかからないため、様々なところに手軽に出かけられる良さがあります。 移動という面では体重も軽いので様々な場所に行きやすいのですが、チワワ本人は臆病な気質をもつため事前のしつけや準備が大事になってきます。会う人や動物、物に吠えてしまわないようにする必要と、チワワ自身がせっかくの旅行なのに、旅行中ずっと恐怖でいっぱいだった、ということを防ぐための準備が大事です。具体的には、小さいころから乗り物に慣れてもらうように、普段から車に乗れるようにしつけておく、他の犬と接触する機会を作っておく、他の人とあっても大丈夫だということを覚えさせる、知らない場所に行くということを普段から経験させておく、などの準備が必要です。 急な環境の変化にストレスを感じやすい犬種ですので、初めてのことをいきなり経験させるのではなく、チワワが「経験したことがあるから大丈夫」と思える状態で旅行に臨む方が、チワワにとっても周囲の人にとっても、飼い主さんにとっても良い思い出を作れるはずです。また、チワワの恐怖心を軽減させる方法で、普段から主従関係をはっきりさせてしつけすることも大切です。犬の意識が外部のストレスではなく、飼い主さんに向いていることで安心して過ごすことができます。3.ポメラニアン

ポメラニアンってどんな犬?
フワッフワのモフッモフのポメラニアン、歩くたびに揺れるフワフワの尻尾が可愛くて印象的な犬種です。ポメラニアンは18世紀頃、ヨーロッパの貴族の愛玩犬として可愛がられていました。また、中にはソリを引く職業犬として活躍をしているポメラニアンもいるようです。 性格は非常に懐っこく、人に対しても他の犬に対しても打ち解ける能力の高い犬種です。繊細な気質も持ち合わせており、繊細さから相手に対して吠えてしまうこともあり、寂しがりだったり、依存してしまったりすることもあります。旅行中どんなことに気をつけたら良い?
人懐こい性格や愛らしい見た目からついつい可愛がりすぎてしまうこともありますが、旅行中、ホテルの部屋に留守番させるときなどは注意が必要です。 普段の生活でもその繊細さから、留守番ができない、出かけようとすると階段を上り下りする、いたずらしてしまいがち、などの行動があるときには、しつけをしてからの旅行をオススメします。 まずは普段の生活を良く観察して、出かける前にそわそわ動き出す、出かけようとすると鳴き出す、トイレについてこようとする、常に飼い主の行動を目で追っている、外出中排泄を失敗してしまう、家具が壊れているなどのいたずらがある、外出中鳴き続けるなどの傾向がみられるかチェックしてみましょう。もしそのような傾向が見られる場合には、 ・出かける際に撫でたり抱っこしたりせず、静かにでかける。 ・帰った時に過度に可愛がらない ・家でもべったり過ごす時間を減らす ・留守中退屈しないようにおもちゃを用意してあげる ・基本的なしつけからやり直す ・飼い主さんが、何かあったとき(雷など)平然としている ・帰ったときに散らかっていても叱らない ・叱るときは短く一度で。 ・褒めるときはしっかり褒める ・褒める行為と叱る行為を一貫した行動で行う などの基本的なことから見直しを行うと良さそうです。4.ヨークシャテリア

ヨークシャテリアってどんな犬?
ヨークシャテリアは昔、職業犬として畑の作物を荒らすネズミを捕まえるなど狩猟をメインに人間に使役されおり、のちにヨーロッパの貴族の間で愛玩犬として可愛いがられるようになっていきます。性格は、負けず嫌いで強気な性格をしています。旅行中どんなことに気をつけたら良い?
お手入れでは、毛が長く絡まりやすいので、トイプードル同様に宿泊先に入る前のお手入れをしっかり行う必要があり、お手入れグッズは忘れずに持って行く必要があります。また、急な気温の変化に弱く、体調を崩してしまうケースもあります。室温と外の気温の変化が大きい季節の旅行では、服を着せる、お店や室内で遊べる旅行先を選ぶと良さそうです。5.シーズー

シーズーってどんな犬?
中国やチベットなどの乾燥した地方で生まれ育った犬種です。気遣い上手で、飼い主さんの様子をよく観察して行動する面があります。おおらかで優しい性格のシーズーが多いため、人に対しても懐っこく接する傾向にあります。旅行中どんなことに気をつけたら良い?
乾燥した地方で育ったこともあり、湿気には弱い傾向にあります。この性質から考えると、旅行先は海や湿気の多い地方よりは、山や野原など、比較的湿気の少ない地方を選ぶと良さそうです。6.柴犬
柴犬ってどんな犬?

旅行中どんなことに気をつけたら良い?
体力もあり、運動もすきな性格なので、思い切り遊べるような施設、場所のある旅行先だと芝犬も楽しんで遊ぶことができそうです。 注意した方が良いのは旅行先での環境です。皮膚疾患やアレルギーを起こしやすい犬種ですので、ブラッシングは普段通りに毎日行うことと、旅行先でつい人間の食べ物をあげてアレルギーを起こしてしまったり、過度なホコリや花粉にも気をつけるようにしましょう。7.フレンチブルドッグ
フレンチブルドッグってどんな犬?

旅行中どんなことに気をつけたら良い?
暑さ、寒さに弱く、温度調節が苦手な特徴があります。体温調節を人間側でしっかりと管理できるように、旅行前の気温のチェックと、夏場なら水分補給のペットボトルや保冷剤、冬場ならタオルや湯たんぽ、毛布などの準備もしっかり行ってから行くようにしましょう。また、他の犬種に比べ鼻が低いぶん、壁にぶつかってしまったり、目にゴミが入ってしまう、などにも気をつける必要がありそうです。8.ジャックラッセルテリア

ジャックラッセルテリアってどんな犬?
パワフルでエネルギッシュ!好奇心旺盛でび好きな性格をしています。頭も良く、良いこと悪いことも良く理解でき、瞬時の自己判断力も高い犬種です。飼い主さんのことを認めれば、愛情深くとても従順です。スムースコート、ラフコート、ブロークンコートと、同じジャックラッセルテリアでも毛質の違う3種類がいます。旅行中どんなことに気をつけたら良い?
しつけができている飼い主さんには従順ですが、目を離した時に近くの子供を追いかけてしまったり、旅行中の運動不足からくるストレス発散のためのいたずらが起きないように注意しましょう。また、思い込んだら一直線なところがありますので、思い切りはしゃいでジャンプした拍子に体をぶつける、骨折してしまうことがあります。ヒートアップさせすぎないように指示を出す、休憩時間を管理するように気をつけた方が良さそうです。抜群の身体能力を持っている犬種ですので、ドッグランや、ドッグプール、野原や海、広場など、ジャックラッセルテリアの運動能力を存分に発揮できるようなをプランを旅行に組み込んでみてはいかがでしょうか。9.性格と旅行先

10.旅行先・宿泊先選び
愛犬の犬種や性格に合わせて、宿泊先はどのように選ぶのが良いのでしょうか。1.移動距離

乗り物のしつけ
初めて車に乗る場合、車を見てもおとなしくしていられたら褒める、次に止まっている車に乗せて静かにしていられたら褒める、少し動いてみておとなしくできたら褒める、近くの公園などに移動して思い切り遊ばせてあげる、など、順を追ってしつけをしていきましょう。 車=おとなしくしている=楽しいこと(褒める・公園に行くなど)がある、と犬が思えば、車での移動にも慣れてくれます。子犬の頃から移動になれさせておくと良いでしょう。 電車や飛行機では犬種によってルールが変わってきます。ブルドッグなどの短頭犬種は、犬の安全のため飛行機に搭乗できない規則があったり、大型犬は盲導犬や聴導犬など一定の条件を満たしている犬を除き乗車できないなどがあります。電車は縦横の大きさの他に重さやキャリーバッグに入れる、毛布で覆うなど電車ごとにルールあ変わってくる他、移動料金以外にも手回品として料金を支払う必要がある場合があります。 犬の移動に関するしつけはこちらのトピックスもご参照ください。URL:2.犬同伴の旅館、旅館内の同伴可能箇所
犬・猫同伴可能な宿泊先はインターネット等で調べて何件も出てくるように近年増えてきています。宿泊先でのペット同伴可能かどうかの確認はもちろんですが、宿泊先内での同伴可能場所の多さを調べておくようにしましょう。 性格、犬種ごとの特徴、しつけの度合いにもよりますが、いつもと環境の違う場所だと緊張が増してしまう子もいます。食事などで飼い主さんと別行動をする必要がある場合、普段留守番などおとなしくできているのに、できずにイタズラしてしまう子もいます。そのようなトラブルを防ぐために、旅館内で、レストラン、入浴場所、フロント、ショップなど、各場所でのペット立ち入り制限の有無を確認しておくと良さそうです。 また、旅館によっては大型犬、中型犬、小型犬のサイズごとに宿泊可・不可の振り分けを行っている旅館や、金額を変えている旅館などがありますので、事前の下調べは必須です。 また、宿泊先のfacebookやtwitterなどを見てみるとホームページだけでは分からないスタッフの様子を知ることができることがあります。施設も愛犬にあった宿泊先が見つかれば良いことですが、スタッフの対応がとても良く良い思い出になったと感じる旅行者の方もいらっしゃいます。反対に、スタッフが犬は家族の一員であるという心情を理解してくれていない場合もあり、旅行の目的や愛犬の状況に合わせて宿泊先を選ぶのが良いため、時間があればホームページ以外の情報を見てみても面白いかもしれません。3.どんな設備が整っているか
最近のペット可な宿泊先では、テラスのすぐ隣が散歩のできるスペースになっている宿や、犬用の食事を用意してくれる宿泊先もあるため、どんな宿泊先なのかよく下調べを行うことが重要です。また、ドッグランやショップ、ドッグ用プールの常備や一緒に入浴できる温泉、犬用の食器など必要なものが揃っている宿泊先など最近では様々なバリエーションの宿があります。 ドッグランなどは宿泊先によっては十分な広さがなかったり、小石がゴロゴロしているなどのケースもありますので、設備があるというだけでなくどんな状態なのかがわかるように写真等や口コミも参考にすると良いでしょう。3.動物病院の確認
